昨日、
「いつまでそうしているんだ」と。
従兄弟に言われた。
死んだ奴のことを考えても意味が無い。と。
森の中でボーっとしていると、
従兄弟にそう声をかけられた。
今までなんだかんだで一緒にいたから。
だからその言葉が冷たく聞こえたとしても、
オレを励まそうとしてくれてたのはわかった。
その言葉はオレに向けられたとわかった。
わかって、いたのに、
あの時オレは、
従兄弟が赦せないと。
強く思った。
「意味が無い」、
その言葉はまるで。
睦月の存在全てを無意味だと、
そんなことを言われたようで。
赦せないと。
オレは毒を吐いた。
意味が無い、か。
だったら俺を殺してよ。
死んだ奴の意味がないのなら、
オレも殺せばいい。
そうすりゃお前はまた言うんだろう、
死んだ奴は意味が無いと。
いいよな。意味がある奴は。
オレ達は望まれず生まれてきた。
だからもともと意味は無いんだ。
お前と違ってさ。
そんなことをオレはまくしたてた。
出てきた言葉は睦月のことと言うよりも。
オレ自身が抱いていたただのコンプレックスや、
まとまりのない、ただの嫉妬。
そんな最低な感情を従兄弟にぶつけ、
最後には殺してほしいと嗤った。
首を裂き、焼いてほしいと。
嗤いながらオレは言った。
従兄弟は最後までオレの言葉を聞いた。
そして、最後まで聞いた後、
俺を殴った。殴って。
「よく考えろ」
そんな台詞を残して去っていった。
其処に取り残されたオレは、
ただ、嗤っていたと思う。
狂ったように。嗤って。
涙が、溢れた。
殴られて目が覚めるとか、そんな、
漫画みたいなことがあればよかった。
今もスゲー痛くて、なんか、
アゴとかぐらぐらするけど、
やっぱり何も変われないんだ。
オレも変わりたいよ。
でも、ほんとうに、
変われないんだ。
わけがわかんないんだよ。
自分が自分で無いような、
変な感じで、別のとこから、
自分を見ているような、
すごく不思議で、
ほんとうに、不思議で。
あああああああ。クソ野郎。
なんだって俺はこんななんだ。
意味が欲しい。
死ぬ意味が、生きる意味が。
|