New Testament

2006.00/00 ブログ 始ノ歪。



見たくない。訊きたくない。

赦して。赦す。赦さない。





同い年の子が幼稚園に通うころ、

オレは施設に入った。

母親がヒスを起こし、

もうイヤだと、そう言ったから。







施設に入る時、父親はオレに声を掛けた。

お前が母さんを怒らせるからだぞ、と。









オレが何をした?

気がついたら殴られてた。

気がついたら謝ってた。

ずっと、ずっと、何もしてないのに。








思えば、あれが始まりだった。

あいつらのせいで、いつも不安で、

寂しくて、すべてが憎くなって。

いつしか人を信じなくなった。

独占欲が強くなっていた。

嫉妬が激しくなった。









成人してまでこんなことに囚われるのは、

ほんとうにバカだし、ガキみたいだけど。

どうしても忘れることができないんだ。

オレを形作ったあの環境を、

あの、悪意にまみれた日常を、

ずっと、恨んでしまう。








もしオレが普通の家庭に生まれていたら、


明るく楽しく、生きて行けたかもしれない。


そんなことを考える。










でも何かしら不満を見つけて、


やっぱり今と同じようになったかな。


そうとも考える。













歪んだからこそ得たモノもあった。





だけど結局、悠も、睦月も死んだ。





やりきれないよな。ホント。




考えたくないのに考えてしまう。



記憶がぐちゃぐちゃだ。



いろんなことを思い出す。



いやだ。ほんとうに。



いやだ、



もう、いやだ。




終わってしまえ。




すべて。



此岸屋梁落月彼岸