New Testament

2006.00/00 ブログ 赤イ、赤イ、白。



月がまるで血の色のようで、

それがとてもキレイだった。









オレが中二のとき、

悠は高校生になった。

睦月はあいかわらずで、

義務教育すら受けていなかった。









その時俺たちは意味が無くて。

すべて終わらせたくて。

赤い満月の夜。

三人は誘われるようにして海に行った。

ちゃんと結んだか?

悠がやけに低い声を出していたのを覚えてる。

睦月がドキドキするね。と。

場違いなことを言っていたのも覚えている。

オレはあの時、そうだね。と。

そう強がっていたけど

内心ではすごく怖がっていたと思う。









三人で入った海は静かで。

冷たく。苦しかった。

躰が意志とは関係なく空気を欲したけど、

ロープが邪魔をした。

三人の足をきつく結んだ一本のロープが、

足掻くことを邪魔して、

服はすぐに重くなり、

浮き上がることもできず死ぬのだと思った。

そう思うと体から力が抜けて。。

水の中で、意識を閉ざした。

まぁ怖かったけど、怖くなかった。

あの時は独りじゃなかったから。









結局、三人は生きていた。

気づいたら浜に打ち上げられてて。

悠は俺が意識を取り戻したのを見て笑った。

「おはよう。」

「海水浴、楽しかったな。」て。

横をみると睦月も笑っていた。

それからびしょびしょのまま。

三人でずっと笑い転げた。





月は白くて、キレイだった。










海の匂いと。

静かに響く波の音。




此岸屋梁落月彼岸