月がまるで血の色のようで、
それがとてもキレイだった。
オレが中二のとき、
悠は高校生になった。
睦月はあいかわらずで、
義務教育すら受けていなかった。
その時俺たちは意味が無くて。
すべて終わらせたくて。
赤い満月の夜。
三人は誘われるようにして海に行った。
ちゃんと結んだか?
悠がやけに低い声を出していたのを覚えてる。
睦月がドキドキするね。と。
場違いなことを言っていたのも覚えている。
オレはあの時、そうだね。と。
そう強がっていたけど
内心ではすごく怖がっていたと思う。
三人で入った海は静かで。
冷たく。苦しかった。
躰が意志とは関係なく空気を欲したけど、
ロープが邪魔をした。
三人の足をきつく結んだ一本のロープが、
足掻くことを邪魔して、
服はすぐに重くなり、
浮き上がることもできず死ぬのだと思った。
そう思うと体から力が抜けて。。
水の中で、意識を閉ざした。
まぁ怖かったけど、怖くなかった。
あの時は独りじゃなかったから。
結局、三人は生きていた。
気づいたら浜に打ち上げられてて。
悠は俺が意識を取り戻したのを見て笑った。
「おはよう。」
「海水浴、楽しかったな。」て。
横をみると睦月も笑っていた。
それからびしょびしょのまま。
三人でずっと笑い転げた。
月は白くて、キレイだった。
海の匂いと。
静かに響く波の音。
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