同じなんだ。葬儀袋も、祝儀袋も。
親戚の人が自殺したらしい。
六人目の自殺で。保険は億だと。
義兄がぼんやりと言っていた。
俺はその言葉。人の死を訊いても。
「ふぅん」と。そう言った。
会話の後。いつも通り夕飯を食べた。
義兄の作った野菜炒めはベトベトで、
不味い不味いと笑って食べた。
義兄もそうかな。と笑ってた。
それから少しして姉から電話があった。
姉は世間話と。自殺のことを話してて。
其処に在ったのは。きっと。
「いきてる?」
そんなメールが届くことがある。
俺はアレについてよく思うんだ。
生きてたらどうなんだろうって。
死んでたらどうなんだろうって。
オレもそれが冗談だとはわかるよ。
でもとても残酷だと思わないか?
オレは残酷だと思ってしまうよ。
人の生き死にはその程度なのか、と。
あの言葉を見ると。イライラするんだ。
睦月がいなくなったとき、
みんなこんな気分だったのだろうか。
人の死を聞いても何も感じなくて。
話のネタ程度にしか感じなくて。
何ひとつ世界は変わらなくて。
いつもどおり生活して。
次の瞬間には別のことを考える。
そんな感じだったのかな?
仕方がない。
仕方ないだろ。みんな生きてるんだから。
うん。そうか。自殺。か。自殺。自殺。だってさ。
みんな数で数えてる。六人って。数えてた。
前に警察も数えてた。五人って。睦月の時に。
異常な数だと。そう言っていた。
異常なのはどっちだよ。人を数で数えてさ。
ホントに。ほんと。異常なのは。どっちだよ。
親戚の人は。睦月が自殺した時どう思った?
数で数えたか?そうやって見ようとしなかったか?
何か。原因があるから。親戚は自殺したんだよな。
ねぇ。睦月。やっぱり俺が。原因だったのか?
今もまだ。あいつの言葉がすごく響くんだ。
俺が。お前を。お前に、、せめて。何か残せよ。
せめて恨み言でもいいから。書いてほしかった。
約束破ったのは怒ってたからか? なんなんだよ。
俺は、生きることも死ぬことも出来ないよ。
気になって。どうすることも。出来ないんだよ。
復讐とか。そう言うことなのかな?
それとも俺の歪んだ心が。そう解釈してしまうのか?
次第に君たちすら信じられなくなっていく。
何を考えて。生きていけばいいんだ。
こんなところに一人でいたら。本気で気が狂う。
だせーダサい。ダサすぎる。
明日も実習なのにさ。ンな話するなよ。
親戚の自殺なんて知るか。数で数えるな。
ばーか。ばーか。ばーか。
ばーか。
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