metempsychosis

2 0 0 7. 0 7 / 2 7 旅行の先に消えたモノ。






手ごたえの無い砂で。貴方を埋めた。












昔は。死んでしまった後。

自分という存在が無くなるのが怖かった。

今も十分怖いけど。その反面救いと思える。

死んでまで昔の記憶に囚われるのは嫌だから。

もう。あんな痛みは。味わいたくないから。

だから。死んで存在が無くなるのは。

ある意味。いいことなのかもしれない。














今は。また。やばいんだと思う。

彼女と別れたのは準備だったのかと。

そんなことを思って笑った。

今は家に居るのも辛くて。外に行く。

深夜。小さな橋の。手すりの上に立った。

その手すりは少し太くて。斜め向いてて。

下は車が通ってて。

飛べるかと思ったけど。怖かった。

上から見えた自分の車に。また乗り込む。


















ホント。あんな所で死んだら迷惑だよな。

でも。生きてても。何してても辛いんだ。

このまま生きてても。どんどん曖昧で。

何も見えないんだ。何も無いんだ。

課長から。夢はあるのかと聞かれたけど。

何も思いつかなかった。何も無かった。

もう何も。見えなくなってしまった。














時間旅行ってさ。何処に行くんだろう。

こうやって記憶が飛び飛びで。旅行すんの?

どうなんだろう。もし時間旅行をするなら。

オレはいったい。何処へ行くんだろう。












心臓というか。肺が。ジワジワする。

なんとなく。呼吸が早くなる。

8月1日に居なくなった睦月。

区切りが好きなのは。昔のままで。

睦月らしくて。少し嬉しかった。

















8月1日は従兄弟が帰ってきてくれる。

睦月はお墓に入ってないから。

一緒にあの森で参ってやろうと。

そんなことを言ってくれた。

8月1日。俺はどんなことを思うだろう。





















君は。赦してくれるだろうか?

此岸屋梁落月彼岸