metempsychosis

2 0 0 7. 0 8 / 1 3 流れる赤にシャボン水。





永遠に其処にいると思ってた。












彼の血は、少し甘くて、鉄の匂いがした。

もしかしたら彼は。機械なのじゃないかと。

ネジを巻いたらまた動くのじゃないかと。

馬鹿なガキは幻想の現実で笑うだけだった。














夜中に窓を開けっ放して、音楽を掛ける。

バケツに溜めたシャボン水をぶちまけた。

床に広がった血液を洗い流すため。

音楽掛けて。大掛かりな掃除を始めた。

ホントウはこんな掃除は必要なかったと思う。

だけど狂った意識が、どうしてもと急かした。

時々、本当に狂ってるような気がする。

血を流し。血を流す。意味の無い繰り返し。

血の匂いは、色んなものを思い出させてくれて。

その感覚を、オレは素直に愛おしいと感じる。

同時に意味の無い。一人よがりな感覚に思えた。

雑巾で床を擦ると、水はピンクになってった。

姉がオレの様子を見に来て。ガキだと呟いた。













俺はただ。守りたかったんだ。

過ぎ去っていく色んなものを捨て。

彼だけが残ればそれで良いと思ってた。

どこかわかってくれていると思ってた。

なのにそれは。ただの幻想で。。

























音楽と共に流れる血と水は。

血の匂いだけは。現実だよな。

此岸屋梁落月彼岸