なんで解ってくれないの?
どうして赦してくれないの?
嘘でもいいから好かれるように振る舞いなさい。
なにも言わずに笑ってなさい、
母親が俺に教えてくれたのは。
ただ、それだけ。
今、職場では明るく振る舞えてる。
だけどこれはホントウ?俺は其処に居る?
其処で笑っているのは ダレ?
たとえば真っ暗闇の中で、うわー。て叫ぶ。
そして何も見えないまま闇雲に走る。
自分の足音、 息遣い、 鼓動、 焦燥。
その叫びに応えてくれるのはいつも己の暗い部分。
ただ赦して欲しかった。
毎日謝って。
好かれるよう振る舞った。
だけど貴女は俺に異常があると知り、
声が、姿が、存在が嫌いになり。
俺を棄てた。
職場はいまとても楽しい。
課長も優しいし、
受付の人も兄さんも優しい。
みんな優しくて、
いろいろ教えてくれて。
お菓子とかくれたりなんかして、
いきなりポッキーをたたき折られたり、
なんかものすごく楽しくて、
笑って、笑える職場で、
幸せなはずなのに、
なのに、、、、
季節が変わってあの人は迎えにきた。
オレはあの時、すごく、嬉しかったんだ。
赦されたと思って、ドキドキして、
車の中でバカみたく喜んで、あの人に話しかけた。
だけどあの人はただ、自分だけが心配だった。
昔のまま、あの人は何も変わってなくて。
周りがうるさいから迎えに来たと、。
それを訊いたとき、俺は。
どうして、
ドウシテドウシテドウシテ、、、、、
解ってと言いながら。俺が一番解ろうとしなかった。
赦してと言いながら。俺が一番赦そうとしなかった。
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