其処にいるのは新しい自分。
薬を貰いに行った病院で急に、
何もしてないのに涙が溢れた。
医者はそんなオレの様子に気づき、
さりげなくカルテに何かを書き込んだ。
きっとまた『病気』が増えた。
あ゛ーーーー。
なんでだろう。
こんなはずじゃなかった。
幼い頃の、昔の記憶が。
自分なりに解決したと思っていた、
あの記憶が、あの感情が、
まるで今のことのように、、、。
職場で、明るいね。そう言われた。
オレはそうでしょ、と笑った。
ほんとうに笑った。
笑った筈だった。
なのに、さ。
ほんとうにオレは多重人格なのかな。
ほんとうに、オレはもう。
いつか、わからなくなって。
いなくなるのかな。
病院で、
軽い解離性障害と言われた。
軽い。うん。軽いよ。
だいじょうぶだよ。ほんと。
でも、軽いってなんだろう。
軽いも、重いも、
そんなのオレには関係が無いよ。
この気持ちが、
『病気』というひと言で、
片付けられるはず無いじゃないか。
すげー苦しくて、
わけが解らないこの気持ちが。
昔とか、ものすごい思い出すこの気持ちが、
そんなひと言で片付くものか。
文章も最近、前よりちぐはぐだと思う。
書いてて自分でもよくわからない時がある。
だからもしも本当に新しい人格が現れるのなら、
上手に文章を書いてくれる人がいいな。
そんなことを思う。
そして、その人格と会話をしてみたい。
・・・ってこりゃ現実逃避だな。
もし新しい人格が生まれるのなら、
この体は君にあげよう。
そのかわりこの記憶は、
思い出だけは、
オレだけのものだよ。
君は君だけの記憶で生きてくれ。
さぁ。目を瞑ろう。
そして目を覚まそう。
きっと其処には新しい自分がいる。
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