metempsychosis

2 0 0 7. 0 4 / 2 0 心が叫ぶ狂気の廃墟。




その光景は言葉にならない心の悲鳴。











家の中が荒れていた。

またか。オレはそう思った。







オレはいま実家にいる。

親が嫌いなくせに実家に住んでる。

親はほとんど家に帰らないから。

まぁ、いっか。

そんな考えから。犬と一緒に。








ヒステリックな母親。

それが帰ってきたとき、

家は決まって荒らされている。

床にはいろんな残骸が散らばり、

食器なども割られている。

ひどい時は電化製品も壊され、

鏡すらボロボロになっている。

母親はすぐ物に当たるから。

だから家の中はぐちゃぐちゃ。

今日は足の踏み場も無くて。

靴を履いたままリビングに上がる。

そして椅子に座り、

ただぼーっと家の惨状を見ていると、

その荒れ果てた家がまるで母親の心を、

狂った心の中を現しているかのようで、

少し怖くなった。













あの人にとって子供は価値が無くて。

愛なんて物は持ち合わせていなかった。

金持ちだった父親と結婚して。

毎日違う男と遊んで。金を取って。

またその金で遊びまくって。

たまに帰っては家を荒らす。

狂ったように、それの繰り返し。












俺たちはいつから狂ったんだろう。

母親はいつ狂ったんだろう。

生まれた時から狂ってたのかな?

それとも後から狂ったのかな?

オレの子供ができたときは、

オレの子供も狂うのかな?

その次はどうなるんだろう?

またその次はどうなるんだろう?

その次も、その次も、

代々、狂っていくのかな?











あーあー。

家グシャグシャだ。

心もグシャグシャ。










何があったら笑えたかな。

何があれば。

満足して笑えたんだろう。









俺たちはどうすれば

この闇から抜け出せるのだろう。

此岸屋梁落月彼岸