metempsychosis

2 0 0 7. 0 5 / 0 2 響く音が白くて。




俺の中で響く音。外の世界で響く音。










けっきょく何がしたかったんだろう。

今までサイトを友人に教えなかった自分。

いま、こうして彼らに教える気になったのは、

明るく振舞えると、感情にケリがついたから?

それとも知ってもらいたかったからだろうか?

いや、感情にケリがついたのなら教えてないか。

知ってもらいたいのなら。ここを教えるか。

と言うことは俺は、何がしたかったんだろう。

もしかして、寂しかったのかな?













姉が帰ってきて、また離婚したと言っていた。

離婚したからカネは唸るほどあるよ。と。

離婚してカネを稼ぐのはまんま結婚詐欺じゃないか。

ほんと俺の周りは狂ってるよ。

さすが姉弟って言うか。なんというか。

金持ちと結婚して。離婚して。まるで母親だ。

姉に子供はいないからきっと中絶とか、

そういったことをしてきたんだろう。

まぁ、産んでおいて「赤ちゃんポスト」

なんてモノに棄るよりかはマシだろうけどさ。

避妊をするぐらいなら、ヤるなよなぁ。











繁殖行動に快感が無ければ、

きっと大半の人間は生まれなかった。

そんなことを思う。短い時間の絶頂、

もしもそれが苦痛だったなら。

そんなことを考えて。

芥川の河童という本を思い出した。











河童の世界では生まれたいか生まれたくないか。

それを親のお腹の中で聞かれるらしい。

そして其処で生まれたくないと子供が答えると、

子供はこの世に生まれてこないという、そんな話。

俺がもし、その河童の世界にいたのなら。

俺はどっちを選んだだろう。

今なら生まれたくないと即答するだろうけど、

もしもまだ子供だったら。

生きたいと。言ったかも知れない。

そんなことを思う。














けっきょく何もかもやってみないと解らないよな。

いろいろを見てからじゃないと何も解らないんだ。

たとえ音が俺の中で響いてても、

実際外の世界では別の音が響いてて。

その違いはちゃんと聴いてみなけりゃ解らない。












『響いてくる音が違っても、よーく聴いてみろ。』

昔、悠が言ってくれた言葉。今もまだ憶えてる。














君が叩く白い音。俺はただそれに憧れて。

ずっとずっと叩いてた。

響く音が違っても、よーく聴いて、叩いてた。











白い鍵盤と。

黒い鍵盤。


此岸屋梁落月彼岸