metempsychosis

2 0 0 7. 0 5 / 0 5 かき集めた黒い囁き。




遠くから。心が囁いている。







仕事に対して。

何の希望も見出せなくて。

生きるために働いているのか。

働くために生きているのか。

俺は。よくわからない。









生きろ生きろと考えるより、

もうすぐ死ぬ。死ぬんだ。

そんなことを考えるようになった。

そう考えると心が軽くなったから。

そしてそれがだんだんと強くなり。

ココロが解けていくのを見た。

俺はビックリして。

しゅるしゅる音を立てる其れを。

伸ばした手で必死にかき集めた。

でも其れは既に残骸に過ぎず。

サヨナラ。と。











田舎に帰り、ばあさんを見舞った。

ばあさんは俺に逢うなり、

あの子は元気にしてるのかぃ?

そんなことを訊いてきた。

あの子。睦月は去年死んでいる。

俺は、ばあさんに笑って。

あいつも元気してるよ。

泣きそうになった。












どうして忘れたんだろう。

どうしてオレは泣いたのだろう?

どうして睦月を求めたのだろう。

どうして。どうして。

問うことに意味なんかなくて。



















遠くで訊こえた。

「はやく、こっちに来い。」

「みんなこっちにいるんだから。」

見たことのない俺が。笑ってた。

此岸屋梁落月彼岸