殺すなら派手に殺して。
ザックリ深く刺しちゃって。
「どーせみんな人殺しなんだから」
ゆっくりと絞め殺すあの感触。
寝ているところに人が来て。
首を強く絞められた。
それはあまりにも突然で、
義兄が殺しに来たのかと驚いた。
オレは義兄の腕を引っかいて、
暴れて。飛び起きる。
でも其処にいたのは自分で。
そいつは声を上げて、嗤ってた。
ユメじゃないと思っていたユメ。
目が覚めてから腕を見ると、
オレの腕には引っかき傷があって。
生霊って、こういうのモノなのかと。
そんなバカなことを考える。
自分で自分を殺そうとするユメ。
絞めた感触と絞められた苦しさが。
あまりにリアルでぞっとする。
義兄が家に来てから調子が悪い。
一昨日。朝起きると義兄がいて。
テーブルの上には小さな箱があって。
俺はその箱はなんなのか訊いた。
「少し遅れたけど、母の日と、お前の誕生日。」
曖昧に笑う義兄が、愛想を振ろうとする義兄が。
なんでかどうしても。イライラしたんだ。
未だ母の日や、誕生日を口にできる義兄が。
無性に気に入らない。気分が。悪い。
「人は見えないナイフで殺してるんだ。」
「ゆっくりと、精神を削り取られてく。」
昨日、彼女の家を。逃げ場にした。
なんか帰りたくないなぁと笑ったら。
仕方ない。じゃあ泊まっていいよ、
そう笑ってくれたから。
朝五時に起きて。冷蔵庫を開けた。
余りモノのご飯でチャーハンを作った。
彼女は美味しいと言ってくれて。
残さず食べてくれて。仕事に行った。
オレは休みだから。家に戻った。
いっそ拒絶してくれたほうが楽だった。
どうやって別れたらいいのかな?
どーせ未来なんて無いんだからさ。
オレはびっくりするぐらいダメなんだ。
優しい君をたまにとても殺したくなるんだよ?
オレが知ってるのは愛なんてモノじゃない。
ただ愛するように、穢そうとしてるんだ。
義兄さん。居なくてありがとう。
こうして日記を書けるからさ。
あまりに滑稽で、愚かな日記。
全てがダサくて愚かなサイト。
蒼く、紺に染まってくれよ。
ゆっくりと黒く、染まってしまえ。
禊も入れぬ蒼い黒へ。
次は首なんか絞めずに刺してごらんよ。
君がオレなら簡単だろう? パックリいけよ。
今度はオレが嗤ってやるからさ。派手にヤれよ。
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