metempsychosis

2 0 0 7. 0 5 / 1 5 君をただ穢してる。






殺すなら派手に殺して。

ザックリ深く刺しちゃって。






「どーせみんな人殺しなんだから」









ゆっくりと絞め殺すあの感触。

寝ているところに人が来て。

首を強く絞められた。

それはあまりにも突然で、

義兄が殺しに来たのかと驚いた。

オレは義兄の腕を引っかいて、

暴れて。飛び起きる。

でも其処にいたのは自分で。

そいつは声を上げて、嗤ってた。









ユメじゃないと思っていたユメ。

目が覚めてから腕を見ると、

オレの腕には引っかき傷があって。

生霊って、こういうのモノなのかと。

そんなバカなことを考える。

自分で自分を殺そうとするユメ。

絞めた感触と絞められた苦しさが。

あまりにリアルでぞっとする。








義兄が家に来てから調子が悪い。

一昨日。朝起きると義兄がいて。

テーブルの上には小さな箱があって。

俺はその箱はなんなのか訊いた。








「少し遅れたけど、母の日と、お前の誕生日。」

曖昧に笑う義兄が、愛想を振ろうとする義兄が。

なんでかどうしても。イライラしたんだ。

未だ母の日や、誕生日を口にできる義兄が。

無性に気に入らない。気分が。悪い。










「人は見えないナイフで殺してるんだ。」

「ゆっくりと、精神を削り取られてく。」












昨日、彼女の家を。逃げ場にした。

なんか帰りたくないなぁと笑ったら。

仕方ない。じゃあ泊まっていいよ、

そう笑ってくれたから。

朝五時に起きて。冷蔵庫を開けた。

余りモノのご飯でチャーハンを作った。

彼女は美味しいと言ってくれて。

残さず食べてくれて。仕事に行った。

オレは休みだから。家に戻った。











いっそ拒絶してくれたほうが楽だった。

どうやって別れたらいいのかな?

どーせ未来なんて無いんだからさ。

オレはびっくりするぐらいダメなんだ。

優しい君をたまにとても殺したくなるんだよ?

オレが知ってるのは愛なんてモノじゃない。

ただ愛するように、穢そうとしてるんだ。











義兄さん。居なくてありがとう。

こうして日記を書けるからさ。

あまりに滑稽で、愚かな日記。

全てがダサくて愚かなサイト。

蒼く、紺に染まってくれよ。

ゆっくりと黒く、染まってしまえ。

禊も入れぬ蒼い黒へ。


















次は首なんか絞めずに刺してごらんよ。

君がオレなら簡単だろう? パックリいけよ。

今度はオレが嗤ってやるからさ。派手にヤれよ。

此岸屋梁落月彼岸