metempsychosis

2 0 0 7. 0 5 / 2 8 その記憶が纏わりついて。





笑ってオレを馬鹿にする、そんな貴方だから。










学校と言う場所。意識を閉塞させる場所。

個性を伸ばすといいながら。

まるで個性を潰すような場所。

昔、中学や高校の制服を見て

「あいつらまるで囚人みたいだな。」

そんなことを言った人がいた。









制服を着て時間になると部屋に戻る。

まるで其処は刑務所のようだと。

そんなことを、先輩は言っていた。










教育実習で高校へ行き、適当に授業を教える。

そこで俺が感じるのはただ。バカみたいな記憶。

ロッカー。体育館。アリーナ。教室。廊下。

職員室。トイレ。図書館。食堂。駐車場。

何処に行っても楽しかった記憶が纏わりつく。

そしてその楽しかった分だけ、とてもつらい。











こんな高校、来るんじゃなかった。

先輩なんてもう思い出したくないのに。

どうしても思い出してしまう。












もう逢わないと決めた先輩。今は殆ど連絡は無い。

散々、連絡を無視し、家に来た時も逃げ出した。

忘れ去られて当然だ。それでよかったと思える。

仕方ないと、こうなるべきだったと。確かに思える。














俺は睦月が居なくなった日から全てを捨てようと思った。

贖罪というより、ただ、全てが嫌になった。

人を不快にすることしか出来なくなった。

だから全てを捨てた。というより、失った。

失って新しいところで振る舞い、変わろうと思った。












だけどすべて失って。俺は何か変われただろうか?

きっと何も変われていない。変われなかった。

全て捨てたらそれまでの自分は無くなると思った。

無くなって、新しくなれると信じてた。

でも先輩も悠も、睦月も、遠い友人まで憶えてる。

もう未来も無くて、つらいだけの記憶なのに。




















ねぇ。君たちはいまどこに。

此岸屋梁落月彼岸